今日は日経225先物の「板読み」を使ったデイトレードのお話です。
青木圭一さんの紹介
私たちは日経225先物を売買する時、チャートを見ながら取引しますよね。
重要な局面では移動平均線やRSIなどの代表的なテクニカルを使用しますが、
板読みという技法を加えることで、さらに取引の精度を上げることができるんですよ。
また、板読みトレードはこう着状態になった時の判断など
チャートからでは見えない投資家心理を探ることができます。
板読みは色んな局面で使えるので覚えておいて損はありません。
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日経225先物の板とは?
日経225先物の板とは、現在の買いと売りの注文数を表しているいる取引情報のことです。
その動きによって株価が決まってきます。
例えば、下図のように買い方が多いと買い板が喰われて株価が上がる仕組みなんですよ。
(株価が下がる時は、逆に売り方が多い)
板読みの基本
昔の現物株式取引では「見せ板」など使った駆け引きも多く
テクニカルと並ぶ重要な取引材料でした。
現在は、各証券取引所にアローヘッドが導入されたことで
高速化・取引がステルス可されて「見せ板」も戦略からは消えました。
但し、「歩み値」は重要です。
いったい、歩み値とはなんなんでしょうか?
「歩み値」は重要
歩み値は何時に、いくらで、何枚約定したかを知ることができます。
下図の「出来高」の列が約定数です。
なお、スマホアプリ版では見れません。
歩み値は取引された確実な「足跡」です。
例えば以下のようなポイントに近づくと歩み値の動きがあきらかに変化します。
- 高値・安値付近
- トレンドライン
- 支持線・抵抗線
上記のポイントで大口投資家は仕掛けてきます。
以下の歩み値(白枠)では大きな取引が動いていますね。
300枚近くの買い約定があり、今後上昇の方向に向かう可能性が高くなります。
当然、私たちも同じ方向に取引を考えますよね。
チャートの隣に添えておきましょう。
板読みを使ったデイトレード手法
板読みの手法を解説していきますね!
ちなみに取引銘柄は日経225先物ミニです。
普段の歩み値はこんな感じです。
とてもおだやかですね。
(眠たくなります。。)
序章
ところが、この日の安値圏に差し掛かったところで、
急激に売りが増えて、急落し始めました。
歩み値を確認すると、大口の売りも目立ちこれは下げそうですね。。
この大口の仕掛けにより3分ほどで50円近く
下げてその日の最安値を更新しました。
この後、相場はどう動くのでしょうか。
ここはしばらく様子をみましょう。
なぜならここは最安値付近
何度か揉み合って上に弾かれている
本日のポイントだからです。
そこで、歩み値の動きを見て判断します。
- そのまま下方向に動いて支持線を突破
⇒ 売りでエントリーします。 - 上方向に反転した場合
⇒ 買いでエントリーします。
攻防戦
下げようとするも、猛烈な買いの抵抗も始まりました。
大口かな?とも思われる買い玉も目立ち始めます。
結局、買い方が押し戻しましたね。。
(下図の陽線)
しかし、まだ動いてはいけません。
買い方優勢か?
抵抗線での攻防のあと、押し戻した買い方。
ここに来て明らかに大口投資家の買いへの動きが活発になります。
買いでエントリーします。
ちなみに+80円で利益確定。
利益確定とロスカットを同時に発注できるイフダン注文にします。
迷うも再度上昇
一時、株価が下に戻るか迷うも再び上昇を開始しました。
完全に「買い」の流れに向かいます。
利益確定
15分後、NY市場が始まった頃さらに買いに力が増します。
上昇が進み、ほどなく利益確定(+80円)となりました。
計画したポイントで確実に行います。
板読みデイトレードの総括
利益確定後もそのまま相場は上昇します。
(ダメ押しとなる大きな歩み値も確認できますね)
この後、さらに利益を求められたのですが、
そこは計画通りに板読みデイトレードができたので「良し」とします。
今回の歩み値を使ったトレードをまとめると
- 株価の方向性を見極める
- 反転するところでエントリー
- 計画通りにイグジット(利益確定)
- エントリーする地点
- 利益確定する地点
- ロスカットする地点
まとめ
日経225先物の板読みデイトレードについての解説は以上となります。
板読みトレードのまとめとして
- 買いと売りの勢力を表す板自体はあまり意味がない
- 重要なのは「歩み値」
- 歩み値のなかでも大口投資家の動きに注目
歩み値の動きによってエントリーするタイミングは、難しく慣れが必要です。
邪魔でなければ、普段からチャートの隣に置くことをおすすめしますね。
移動平均やボリンジャーバンドなどのテクニカルと使い合わせることで、取引の精度が各段に上がりますよ。
青木圭一(福岡県出身)
某不動産会社のFP担当
顧客から不動産投資の相談を受ける傍ら、副業のFXや先物オプション取引で利益を上げて小金持ちになった男
保有資格:宅地建物取引士、FP二級
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